資格試験のスキマ時間勉強法





設計会社で内装や外観の意匠デザインをしている時に、インテリアコーディネーターの資格を取りました。


仕事では、Vectorworks、SketchUp、V-Ray、llustrator、PhotoshopなどのCADやデザインのアプリケーションを使っての店舗の内装デザインが主な業務でした。


普段の仕事に絶対必要な資格ではありませんが、インテリアコーディネーターの資格勉強は、元々グラフィックデザイナーをしていて、そこから内装のデザインを始めた私には、建築やインテリアを学べる良い機会になりました。

資格があれば、お客さまとの打ち合わせの時にも自信を持って話せますし、信頼性もプラスされるのではないかなと思います。


ただ、毎日忙しく、勉強する時間がなかなか取れなかったので、どうにかスキマ時間で勉強ができないかと思い、行っていた方法を書いてみたいと思います。

合格率約25%のインテリアコーディネーター資格試験



昔からアイデアを考えたり何かをつくることは大好きなのですが、歴史や地理など暗記をしないといけない勉強はとても苦手です。

しかもその時に、インテリアコーディネーター資格試験の合格率を検索してみると25%程度だと書いてありました。

資格の勉強といえば、暗記する部分がほとんどというイメージがあり、年齢的にも気合を入れて取り組まないと難しいだろうなと思いました。

実際、試験会場では、ほとんどが学生や若い方のようでした。


※写真は実際の会場ではなくイメージです



問題はインテリアの歴史や建築、環境のことなど広く出題されます。
1次試験では途中退席する人もちらほら、2次試験では隣の人は早々に用紙を裏返して、何も書いていないようでした。

2次試験会場にいるということは1次試験に受かったということですが、ギブアップしたのでしょうか。
安くはない検定費用なのに…
学生で学校から行かされてるのか、試験問題が必要なのか…?とか、一瞬、勝手な想像をしてしまいました。
雑念ですね。


テキストで勉強し、過去問題を何度もやっていたのですが、それでも全く見たこともない問題が何問か出ました。
焦ると余計に問題の意味が頭に入って来なくなり、ますます焦りましたが、100点じゃないと合格しないわけではないので、取れる問題は確実に取るということに集中しました。



1次試験では広い知識が求められ、2次試験では間取りやデザインを考え書き起こす能力が求められるので、合格率が25%〜30%程度というのも納得でした。



ただ範囲が広い分、浅くもあります。
基本的な事が多く、難しさはないので、どちらもしっかり勉強すれば、誰でも挑戦しやすい資格ではないかと思います。



スキマ時間での資格試験の勉強法



試験勉強をやり始めた時に、覚えないといけない範囲がとても広いということが分かりました。
普段仕事で使っている知識くらいでは、とても合格しない、かなり勉強しないといけないなと感じました。


そもそも毎日残業も多く、家に帰って家事を終えたらヘトヘト…という生活で、どうやって勉強時間を確保しようかとまず悩みました。


ただ、その時思ったのは、「来年も同じ勉強はしたくない」ということでした。
自分の性格では、絶対に必要ではないもので、次の1年間はモチベーションを保てないと思いました。


それでは、どうにか時間をやりくりして勉強するしかありません。
そのために、試験までの8ヶ月間、好きな小説や漫画など何かを読んでいる時間を勉強に捧げようと決めました。
テレビや映画は少し減らしつつ見ていましたが、何かを読む時はテキストを読むことにしました。
期間が決まっているからできることです。



その他に、仕事以外の時間といえば、通勤の行き帰りの30分間と掃除や寝る前のちょっとした時間ですが、それもなんとか利用できないかと考えました。



何かをやりながら同時にできることといえば、聴くことくらいです。


そこで、テキストを聴くことにしました。
テキストを最初から最後までタイトルごとに読み上げて、スマホで録音し、スキマ時間に聴きました。


お金もかからないし、努力もいりません。
1回やれば試験までずっと使えます。


実際、時間がない時や疲れていて気分が乗らなかったり、どうしてもテキストを開くことができない日でも聴くことだけはできました。




まだ勉強する前なので、読み方の分からない漢字もなんとなく読み、つっかかっても気にせず、ひと通りスマホに保存しました。



結果、慣れないうちは自分の声を自分で聞くのにゾクッとしますが、テキストの文字を見るだけよりも耳から言葉を入れるというのは効果的でした。



だんだん知識がついてくると、漢字を読み間違えている所など笑ってしまうのですが、逆に引っかかりで頭に入ったりもします。

根太(ねだ)を「ねぶと」と読んでる箇所にくると毎回笑ってしまいました。



この勉強法だと電車に乗っている時や、1人で車を運転している時などいつでもできるので便利です。
人には絶対聞かせられない音源ですが…。、



2次試験の勉強法



2次試験では、さすがに聴く勉強法は使えません。


普段図面を手書きすることはありませんので、久しぶりに定規で平行、直角の線を引いたり、色鉛筆を使ったりなど過去問題集の同じ問題で何度も練習しました。


練習しているうちに、ていねいに書いていたら時間が足りないということが分かってきました。
何度か、時間を計ったのですが、いつも時間ギリギリまでかかってしまいました。
そこで、手を抜くところは抜き、全体を完成させることにしました。


手を抜くとは雑に書くということではありません。


例えば、最初はイスをテーブルから離して書いていたのですが、イスをテーブルから少し離して書くと、短い距離に並行した線を2本書かないといけなくなり、時間が余計にかかるのと、平行でないと、小さい部分は特にゆがんで見えてしまいます。
また、書き間違えた時に消すのが大変で、そこでも余計な時間を使ってしまいます。

普段、仕事ではテーブルとイスをくっつけて書く時もあるので、試験でもそうすることにしました。

市販の練習問題では、ベッドも上掛けを三角に折り返している絵がよくあるのですが、これもやめました。



また、シャーペンは0.5ミリのFの芯を使いました。
私の場合、HBで力を入れると濃くなり、図面が汚くなるので、いろいろな濃さやシャーペンの軽さ、0.3ミリなども試して決めました。0.3ミリは芯が折れやすく細すぎたのでやめました。
ちなみに図面用のしっかりしたシャーペンは、普段使い慣れないせいか、私には重く、使いづらく感じました。

自分の筆圧や書きやすさなどで決めると良いと思います。




まとめ


1次、2次試験を通して思ったことは、1次では、知識を入れれるだけ入れる。

2次試験では、練習が必要ということです。



以上はあくまでも私が受かった時の対策です。

試験勉強の時間が取れなくてお悩みの方は、机での勉強にプラスして、スキマ時間の有効活用法も試してみてください。







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