長年、グラフィックデザインや店舗デザインなど色に関わる仕事に携わってきました。
ファッションも大好きです。
なので配色には自信がありましたし、もちろん自分の似合う色というのも分かっているつもりでした。
なんとなくピンクやパステルカラーなどのきれいで明るい色は似合わず、濃い色の方が着ていて落ち着きました。
9月生まれだからというわけではないのですが、秋色カラーで濁った色が好きで、着る服も必然的に茶色やベージュ、マスタード色、エンジなど濁った色や濃い色が多いです。
ところがいつのころからか今まで好きだった色があまり似合っていないかもと感じるようになりました。
今まで似合うと思っていた色を着るとなんだか野暮ったいような顔色が悪くなるような気がしてきました。
歳を取ると肌がくすんできて、地味な色が似合わなくなるので明るい色を選ぶようになるとはよく聞きます。
母もきれいな色の服を着ていることが多く、黒や濁った色を着ていたイメージがあまりありません。
私もなるべく明るい色を買うようになりました。
でもあまりきれいな明るい色は、自分の性格に合っていないようで気おくれしてしまいます。
特に白は輝きすぎていて苦手です。
真っ白よりは、すこし生成りがかった白の方が落ち着きます。
一体、本当に自分に似合う色は何なのだろう?と考えるようになりました。
以前から自分に合う色が分かるパーソナルカラー診断に興味がありました。
ただ診断を受けても良かったのですが、色に関わる仕事もしているし、もっと自分に似合う色というものが深く知りたくなり、パーソナルカラー診断士の資格を取ることにしました。
今さら、また色の勉強かという感じもしましたが、生活の役に立つし、何より自分が学びたいと思っている心の声に従いました。
いろいろと調べ、広く普及している「スプリング」「サマー」「オータム」「ウインター」の4シーズンパーソナルカラー診断ではなく、4シーズンを更に細分化して、もっと細かく、ピンポイントで自分の好きな色が分かる『16タイプパーソナルカラーアナリスト』の資格を取りました。
そもそも配色は感覚的なところがあると思っていましたし、洋服や化粧でよく耳にする「イエベ(イエローベース)」「ブルべ(ブルーベース)」という言葉くらいしか知りませんでした。
そして、自分はずっと「オータム」色が似合うと思い込んでいたので、イエローベースの人だろうと思っていました。
ところが、授業の相診断で分かったのが、実は全く真逆のブルーアンダートーンの「ウィンター」だということでした。
目からうろこが落ちました。
自分がきれいな色が似合わないと思っていたのは大間違いで、逆に濁った色は似合わないという診断でした。
ただ、濃く深い色が似合うという事や、真っ白は色が浮いて似合わないなど自分の感覚が合っていたところもありました。
似合う色は年齢や環境などで変わっていくものなので、「濁った色が似合わなくなってきた」という感覚も正しかったのかもしれません。
日本人の肌色や髪の色などに多い傾向というものがあるのですが、そこにはあてはまらないタイプで、レアケースの練習台に重宝され、ちょっと面白かったです。
自分のパーソナルカラーが分かると着る服はもちろん髪の色やメイクの色も分かります。
今までだと気後れしてしまうような濃いブルーなどもどんどん着ていいのだと背中を押された気分でした。
なんとなく感覚で選んでいたことが、診断され名前がついたことで、自信がつき、洋服選びの目線が変わりました。
今までは、色を見ただけで気後れしていたきれいな色も選ぶ事ができ、選択の幅も広がりました。
子育てが終わり、自分の時間になった今だからこそ、自分の色というものが学べてよかったです。
サロンを開いた際には、お知らせします♪
アーリー フィンチ■絵と配色とデザインと■
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