パーソナルカラーの資格を取る時に、色を扱う仕事なので、併せて色彩検定1級も取ったらと勧められ、デザインの仕事もやっていましたので、今更という気もしましたが、思い切って1級を受検してみました。
仕事では、特に資格は必要なかったので、そもそも「色彩検定」という資格があることすら、知りませんでした。
勧められたのが、8月、次の試験が11月でした。
準備から試験までわずか3ヶ月間でしたが、簡単に何が必要だったかや、実際試験を受けてみて感じたことなどを書いてみたいと思います。
あくまでも私個人の感想ですが、これから受ける方に少しでも参考になればうれしいです。
色彩検定とは
1級を受けることに決め、早速、「色彩検定」をWEBで検索しました。
「色彩検定」とは、文部科学省後援の資格で、色の基礎、配色技法などが幅広く学べる検定で、3級、2級、1級、UC級と4つのコースがあることが分かりました。
まず見たのが、試験日程です。
一体どのくらいの猶予(勉強時間)があるのかと。
この調べた時点で、1級1次試験まで3ヶ月…。
とりあえず、検定の右も左も分からないので、「資料請求」をしました。
資料は、検定の内容が書かれたリーフレット、検定料の振込用紙、「合格への道」の冊子などが入っていました。
1級には、1次試験と2次試験があり、試験日は1年に1回、1級の合格率は45%でした。
迷っている暇もなかったので、すぐに受検のインターネット申し込みを行いました。
色彩検定1級合格に必要なテキスト
次に、必要なのがテキストです。
調べてみると、「公式テキスト」がちゃんとありました。
しかも、色彩検定のホームページに「公式テキストの内容を理解すれば、合格できる」との文字が。
早速、1級の公式テキストと過去問題集を購入しました。
色彩検定のホームページから購入したので、送料が600円程かかりました。
その後気づいたのですが、楽天ブックスでは、送料無料があり、近くの大型書店にも置いてありました。
ちゃんと調べないとダメですね…。
1級のテキストは内容が約150ページあり、
色の歴史から、色彩論、色空間の表示、測色、色彩心理、ビジネス、ファッション、景観条例などボリュームたっぷりで、
パラパラとめくった感じの第一印象は、「難しそう…」でした。
次に思い浮かんだのが、「1級のテキストだけで大丈夫なのか?」ということです。
2級、3級の勉強は、もちろんやるべきなのでしょうが、今回は受検までたった3ヶ月しかありません。
『1級のテキスト内容のみで受かるのなら、3ヶ月間それをじっくりやりたい。
もし、すべての級の問題が、まんべんなく出るのであれば、そちらもやらなければ受からない…。』
調べましたが、1級だけで大丈夫と書いてあるものが探せず、受検を勧めてくれた方に聞いてみました。
曰く、「2級、3級もざっくり勉強した。」とのこと…。
なるほど、ざっくりいるのかと思い、
結局、2級と3級のテキストも購入しました。
(こちらは楽天ブックスで購入しました。)
実際に受検してみて、結論を言うと、1級の1次試験は1級の公式テキストの内容を頭に入れておけば大丈夫でした。
ところが、逆に、1級2次試験は、1級のテキストよりも2級、3級のテキストが必須でした。
つまり、結論は、色彩検定1級合格には、1〜3級の公式テキストが必要ということです。
1級の試験勉強法
1次試験に受からないことには2次試験を受けられないので、3ヶ月間は、1次試験の勉強だけをしました。
まず、150ページの内容を、自分に分かりやすく端的にA4用紙の裏表で23枚分にぎゅぎゅっとまとめました。
それを、何度か読み返し、ある程度理解してから、やっと過去問題集をやり始めました。
最初は、間違いが多かったですが、3年分の過去問題集を何度も繰り返し解きました。
また、インテリアコーディネーターの時のスキマ時間の試験勉強法も取り入れました。
興味がある方は、こちらの記事もどうぞ。
2次試験は実技のため、基本は、過去問題を何度も解きました。
また、過去問題を解く時に必要な、配色技法、PCCSのトーンと色相環、色名などを、2級と3級のテキストで一生懸命覚えました。
1級1次試験で感じたこと
1次試験の持参するものと、感想などを書いてみました。
●受検票
試験前にはがきが届き、受験会場、持ち物などの記載があります。
会場番号と受験番号を答案用紙に記入しないといけず、はがきに書いてある場所がバラバラだったので、ほんの少しオタオタしてしまいました。
何度も確認しながら記入しました。
●身分証
画像ではそこだけイラストにしていますが、運転免許証を持っていきました。
事前に見せるのではなく、机の上に置いたものを試験官の方が試験中に机を回り、チェックしていました。
●シャーペン
HBの芯を使いましたが、答案用紙が割とつるつるの用紙で、書きづらかったので、Bくらいでも良かったかもと思いました。
シャーペンの芯のケースは机に置けなかったので、あらかじめ、数本入れておいたほうが良いです。
心配な場合、シャーペンを予備で置いておくと良いと思います。
●消しゴム
落とした時用に2個持っていきました。
●時計
腕時計をしていき、机の上に置いて時間を確認しました。
当たり前ですが、スマホを時計代わりにはできません。
●マスク
コロナ禍でしたので、マスクも必須でした。
試験時間は、説明も入れて、90分でした。
緊張して、問題用紙の入ったビニール袋を破るのにも焦ってしまいました。
そして、大失敗が…
それは下の「まとめとその他」に書いています…
問題用紙は持って帰れます。
答えに○印をつけておけば、後で確認できます。
模範解答は、3週間後くらいに届く、合否通知表(はがき)に記載されていました。
1級2次試験で感じたこと
2次試験の持ち物は、
●受検票
1次試験の合否通知票兼2次試験の受検票が届きます。
受験会場(1次試験とは違う会場でした。)、持ち物などの記載があります。
また、1次試験の模範解答が記載されています。
●身分証
●シャーペン
●消しゴム
●時計
●はさみ
カラーカードを切る時に使います。
●のり
カラーカードを解答用紙に貼る時に使います。
●定規
15cmのものを持っていきましたが、一度も使いませんでした。
カラーカードの裏面の点々をガイドにして切りました。
もちろんですが、2次もマスクが必須でした。
会場で、カラーカードが配られます。
■新配色カード199a
試験時間は、90分でした。
問題用紙は解答用紙も兼ねているため、持って帰れません。
ただ、持ち帰り用の縮小版の問題用紙をもらいました。
すぐに自分の解答を記入していなかったので、ホームページで模範解答が公開された時に、確かめられませんでした。
カラーカードは持ち帰れます。
まとめとその他
1級の1次試験に合格するためには、1級のテキスト内容が重要で、
2次試験は、2級3級の内容が重要でした。
その他、もし余裕があれば、配られるカラーカードの綴ってあるトーンの順番(v⇒dp⇒dk⇒p⇒lt⇒b⇒sf⇒d⇒ltg⇒g⇒dkg )を把握しておくと、探す時の時短になります。
今回の1次試験、2次試験を通しての一番の失敗は、問題(16)の存在に気づかず、問題(16)の5問分をまるっと取りこぼしそうになったことです。
終了5分前にふと、答案用紙の右下の「裏面に続く」の文字に気付き、さーっと血の気が引きました。
言い訳をすると、
問題(16)が左側のページ(要するに次のページ)になっていたこと、
解答用紙の表側が問題(15)できれいに終わっていたこと、
3年分の過去問が問題(14)までだったことなどで、
「今回は書き問題はないんだ。」と勝手に解釈してしまいました。
今まであった、書き問題がないはずないのに、自分の都合の良いように、
今回は、問題(15)で終わりだと思い込んでしまったのです。
思い込みって怖いですね…。
ただギリギリ、5分前に気がついたのは、セーフでしたが、焦りで心臓はドキドキ、頭は真っ白になり、落ち着いて考えられず、5問中、3問は当てずっぽうで書いてしまいました。
試験ではまず落ち着くこと。
そして、書き漏れがないかなど、きちんと見返すという基本的なことが大切だなと、改めて思いました。
アーリー フィンチ■絵と配色とデザインと■
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