なぜ達成感や満足感を感じられないのか?3つの理由

私たちは日々、仕事やプライベートで、何かしらの目的があって行動しています。

やらなければいけない、決まった仕事をやっているときはもちろんですが、なんとなくぼーっとしているときも、次に行動するまでの時間と考えれば、「休んでいる」という目的があります。


そして、そんな行動の一つひとつに、毎回達成感を感じているわけではありません。

ただ、何か行動を起こした時に、最高だと思える達成感を感じられることは人生に何度あるのでしょうか。
大抵は、何かしら後悔や反省が入り込みます。


なぜ、毎回達成したという満足感を得られないのでしょうか。
その原因を考えてみたいと思います。


仕事の達成感


短大のデザイン科を卒業して、グラフィックデザインの仕事をずっとやってきました。
グラフィックデザインとは広告やパンフレットなどの印刷物やロゴマークなどのデザインやレイアウトなどが主な仕事です。

グラフィックデザインではお客さまから聞き取った希望を書き起こして形にしていきます。
いろいろな会社がデザインの提案をし、クライアントに選んでもらうコンペなどもあります。

選ばれたらもちろんうれしいです。
私も、大きな会社のコンペに参加させてもらった時に、採用されたことがあります。

2案イラストを提案し、事前に営業担当にダメだろうと判断されたのですが、2つとも出してもらいました。
結果、2案とも最終審査まで残り、そのうちの1つが採用されました。

その時は、とても嬉しかったのですが、それでも最上ではなかったのです。
なぜなら、採用されたのは、自分が気に入っていた方ではなかったからです。


デザインの提案では大抵の場合、少なくとも2パターン、多くて5パターンくらい提出します。
その中からお客さまに選んでもらいますが、心の中ではこれが良いと思っているベストがあります。

ただ、ベストが選ばれても、もっと良いものができたのではと思うことで、結局、達成感は少し減ってしまいます。
120%の力で考えていても、もっともっとと常に思ってしまっているのです。


その後、CADを勉強し、店舗などの建築物の内外装の意匠デザインをするようになりました。

平面のグラフィックデザインから立体の建築の世界に変わり、今までとは全く違うやり方のデザインの世界でワクワクしました。


グラフィックデザインでは、出来上がった印刷物を手にするのがうれしいですし、店舗だと実際に出来上がった建物に行って体感できるというのが楽しいです。


ただ今度は、予算や建築法、細かい決まりごとなどの縛りが多く、やりたいことが何でもできるわけではないジレンマを感じました。


1度でデザインが決まるということはなく、なにが正解か分からなくなることもあります。

良いものができるとうれしいですが、やはり、もっとこうできれば、もっと良かったのにと思うことも多々あります。


仕事で達成感を感じられないのは…

■完璧にこなせたと自分が思わず、もっとよくできたはずだと思ってしまう。
■制限があり、最上のことができないと感じている。


趣味の達成感


水彩画を描いたり、ものづくりをしていますが、自分では良いと思っていても、つい他の人と比べてしまうと、満足どころか落ち込んでしまいます。


やればやるほど目の前に壁が現れて、成長が止まってしまったように感じてしまいます。

やり始めた頃は、楽しいという気持ちしかなかったものが、ある程度できるようになってくると、今度は、それで満足できなくなって、段々と悩むようになってきます。
楽しくて始めたことが、苦しくなってきたりもします。

日常のショッピングなどでも、何かを買ったときに満足できない時は、大抵、「高かったかな。」「あっちのデザインの方がよかったかな。」などと、そこにはないモノと自分が持っているものを比べています。

比べる対象があるとついつい比べてしまい、「隣の芝生は青い」という思考になり、満足できなくなります。

ショッピングで色や形のバリエーションなど、選べるものがたくさんあるのは幸せな反面、自分が買ったものがベストだったのか、自信が持てずに、ついあれこれ考えてしまうこともあります。


結婚なども、もしかしたら、「もっといい人がいたかも…。」なんて思ってしまうと、満足感が減ってしまうかもしれませんね。


趣味で達成感を感じられないのは…

■他人と比べてしまい、ダメな気がしてしまう。
■選択肢がたくさんあると自分の選択が正しいのか自信が持てなくなる。



達成感や満足感が得られない3つの理由


理由1:他と比べてしまうから


自分がやったことが自分のベストだとしても、他と比べてしまいます。
もっと良いもの、もっとすごい人というのは無限にあり、自分で勝手にダメだと思いこんで、気分を下げてしまうからではないでしょうか。



理由2:選択肢があると思うから


「選べる」というたくさんの選択肢があると、自分の選択が果たして正しかったのか、自信がなくなります。
答えがひとつしかないものは、それが唯一だと分かりますが、そうでないものは、それがベストだと、自分に自信が持てないからだと思います。




理由3:向上心があるから


満足できない、達成感がないというのは、もっとできる、もっと良いものを手に入れられたはずという、より良くしようという向上心があるからだと思います。

満足できないから、次はもっと頑張れるのかもしれません。
達成感がゴールすることで得られるのなら、ゴールはあるようでない方が良いのかもしれません。



満足感や達成感を感じるためには


満足感、達成感を感じるためには、日々自分は成長していると気づき、これが「今」の最上だと思うことではないでしょうか。
「今」の瞬間だけに満足し、次の瞬間には、もう自分は進んでいると考えてみます。

進んでしまうと過去の自分には満足できないので、「結局私は向上したいから、今に満足してしまいたくないのだ」と知れば、少し気が楽になる気がします。


達成感を感じるのも、感じないのも、自分の思考だとしたら、上手く利用して、自分を追い詰めず、モチベーションを上げていけたらと思います。




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