絵が上達する5つのコツ





『絵を何枚も一生懸命に描いているのに上達しない。』


『出来上がった絵を見るとなんだかイマイチでぱっとしないと感じてしまう…。』



でもどこが悪くてそう感じてしまうのか原因が分からない…。



絵といっても世の中には水彩画やデジタル画、油絵、イラストなどなどいろいろあり、人物、風景、花など何を描くのかでも違ってきますが、ここではどんな絵を描くときにでも役立つ初心者の方へ向けたちょっとしたコツをお伝えします。



絵は自由なものなので、これが絶対に正しいという方法はありませんが、悩んでいる方は参考にしてみてください。

絵の良し悪しは構図で決まる!?

せっかく一生懸命に絵を描いてもボタンの掛け違いのように最初が間違っていたら台無しです。
絵を描く前に決める構図は作品の出来を左右するので描くことと同じくらいかそれ以上にとても重要です。

まずは描こうとしているモチーフ(題材)の主役を決めておくことが大切です。
主役は絵の中心よりも左右どちらかに少しずらして配置したほうが安定します。



この場合、ザクロが主役ですが、どーんと真ん中に置くよりも、





少しだけ、中心からずらすとしっくりきます。

人物であれば真ん中に顔がくるよりも中心から少しずれていた方が見やすいですし、風景画ならメインになるものが真ん中にこない方が安定します。


描くものや構図が決まればとりあえず写真を撮ってみることをオススメします。



写真を撮るとその部分が平面に切り取られるので、その切り取られた写真の構図に迫力やインパクトがあるか、心がときめくかなどを考えて判断していきます。




カメラマンや画家がよくやる両手の人差し指と親指で四角形をつくって覗く意味と同じです。



特に風景は自分の目で見ると、パノラマで全体が見えていますので、その部分だけを切り取ってみると目で見ているときとかなり印象が変わってきます。


この時点でイマイチだなと思えば出来上がりの絵もやっぱりイマイチな構図になります。



いろいろな角度から見たり、上からや下からのアングルや動かせるものは動かしてみたり、構図はじっくり時間を使って考えると良いポイントです。


絵に迫力やインパクトがない。


インパクトのある題材にする。

あたり前ですが、絵にインパクトをもたせたいのであれば、モチーフ(題材)そのものにインパクトがあるものを選びます。

例えば目を引くものや色のコントラストがはっきりしているものなどです。

決して原色や派手な色を使うという意味ではありません。



とても重要な光と影



光のあたっている明るい部分と影の暗い部分のコントラストは大切です。
明暗をつけるとインパクトが強くなり、かっこよく見えます。




光の当たっている部分は薄く、暗い部分は濃く描くのですが、これがなかなか難しいのです。



光を活かすには濃い部分をつくらないといけません。
例えば白いものに陰影がある場合、一番光のあたっている部分は真っ白にします。
(水彩画の場合は紙の白を残すため一番明るい部分には色を塗りません。)


ですが、その白を活かすために白いものでも一番明るい部分以外はグレーもしくは反射した色など白ではない色を塗ります。
それが白い物だと頭で分かっているので、なかなか色をつけて暗くしていくのに躊躇してしまうのです。




もっと暗い部分は更に暗くしていきますが、ただ段階的に暗くしていくのではなく、最初に一番明るい部分と一番暗い部分がどこかを決めて塗っていくことが大切です。




全体的にまとまりがなくバラバラ。

全体を一生懸命に描けば描くほどバラバラに見えてしまいます。
そう感じるのは構図や形よりも色のせいかもしれません。

色の塊(かたまり)で見る

部分部分をバラバラに見るのではなく、色の塊(かたまり)として見ます。

一つひとつを一生懸命に描きすぎるとそれぞれが際立ってバラバラに感じてしまいます。

主役はしっかり描き、遠くに離れるほど薄く色の鮮やかさを落とす(少し濁らせる)と緩急がつき、しっくりまとまります。

色をなじませる

色をなじませると全体に統一感が出ます。

色みを揃えたり、ある部分で使用した色を他のところにもさりげなく使ったりします。

色味を揃えるとは、例えば「白の混ざっていない原色」のグループや「白がたくさん混ざっているパステル調」のグループなど同じ雰囲気の色を使うということです。

透明水彩では白絵の具は使わないので、絵の具を溶く水の量や色を混ぜて濁らせたりして調整します。



形がゆがんで見える


実物を見て描いているときにありがちなのが、目線が変わって形が歪んでしまうことです。
例えば、花などを描いているときに内側や向こう側の見えない部分を覗き込んで描いてしまい、実際とは違うゆがんだ形になります。

つい見えない部分を描きたくなりますが、描き始めた視点(目の位置)は変えないようにします。
目の位置は動かさず、そこから見えていない部分は描きません。

平面的でリアリティがない。



平面的でリアリティがない。

素材そのものをらしく描くことを意識すると良いかもしれません。




例えば、鉄なら硬そうに描く、柔らかい素材のものは柔らかそうに描く、おいしそうなケーキならおいしそうに描くということです。

鉄などの硬いものは形を取る線がきれいに繋がっている方がよりらしく見えます。下描きのときに線をちょこちょこ切らずに一気に描くとシュッとした線が描けます。


自然のものはランダムに描きます。
例えば、葉っぱをたくさん描くときに流れ作業のように描いてしまうと同じような形になり、リアリティがなくなってしまいます。


色も同じです。
同じものだからと同じ色で塗ってしまうと単調でリアリティがなくなってしまいます。

実物を見て描いている場合は、よく見ると同じものでも光や色の反射などで1色ではない事が分かります。


今回は5つに絞って簡単に説明しました。
少しでも絵を描くときの参考になれば嬉しいです。




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