私が鉛筆デッサンを描く時の、かっこいいと思う鉛筆のタッチと描き方のコツを紹介します。
色は鉛筆の黒の1色だけなので、濃淡だけで表現していきます。
なので、光が当たって影ができているものの方が、明るい部分と暗い部分のメリハリがあり、描きやすいと思います。
物を置いて描く場合、後ろに部屋のドアなど、描かない物がある時に、反射した影などを自分で考えて描くのは難しいです。
もし後ろにある物を映り込ましたくない場合は、白い紙などを置いて、なるべく見たまま描ける状況をつくった方が簡単です。
鉛筆は立てて描く
私は鉛筆を寝かせて描く木炭のような柔らかなタッチよりもシャープな線が好きです。
ですので、鉛筆は横に傾けず立てた状態で書きます。
使用する鉛筆は、薄い方から、2H、H、HB、B、2Bです。
鉛筆の先は尖らせます。
まずは、Hか2Hの薄い鉛筆で形をとっていきます。
Hや2Hの硬い芯は力を入れすぎると紙に形が残るのでなるべく力を入れずに描いていきます。
次にHB、それからBと徐々に濃い鉛筆を使っていきます。
鉛筆を使わない鉛筆デッサン
ただ、ひたすら描いていくと、あっという間に鉛筆は芯が丸くなってしまいます。
鉛筆の芯が常に尖った状態で描きたいので今は0.3ミリのシャープペンシルで描いています。
0.3ミリのシャーペンもいろいろな濃さがありますが、鉛筆と同じように、2H、H、HB、B、2Bを使っています。
描き方は鉛筆と同じで、2HかHで形を取り、影をつけ、次にHBで更に濃くしていきます。
HBだけでも描けなくはないのですが、ある程度濃くしていくと、重ねてもそれ以上濃くならないので、もっと濃くしたいところにBか2Bを使います。
物がない空間を見る
デッサンの場合、見たままを描きます。
水彩画の下描きのところでもお伝えしましたが、目線の位置を変えずに描きます。
目の位置を変えて、上からや左右から描いているものを覗き込んでしまうと、ありえない形になり、歪んでしまいます。
描く時は、一箇所ばかり見ずに全体を見ながら描きます。
描いているものではなく何も物がない空間の形を描いていくイメージです。
また、ある一点と一点をつないだ線を想像して距離や傾きを決めていきます。
1番を決める
形が取れたら、1番明るい部分は塗らないように、鉛筆の線を1本1本描いていきます。
広い面は鉛筆を横にして塗りたくなるのですが、広い面もひたすら鉛筆は立てた状態で線を入れていきます。
塗っていく時に、見たままなのですが、1番明るい部分と1番暗い部分を決めます。
1番明るい部分は、光が当たってほとんど真っ白に見える部分です。
白い部分はたくさんあると思いますが、その中でも1番白い部分です。
もちろん1ヶ所じゃなくても構いません。
3ヶ所同じように1番白く見える部分があれば、その3ヶ所が1番白い部分ということになります。
1番明るい真っ白い部分以外は、鉛筆の線を入れていきます。
逆に1番黒い部分も探します。
1番黒い部分は、描いているものその物の色かもしれませんし、テーブルに落ちた影かもしれません。
1番暗い部分が1番黒くなるようにひたすら線を入れていきます。
面を塗るのではなく、線を重ねて面にしていきます。
線を描いていると無心になれるので、時々無性にシャーペンでデッサンがしたくなります。
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