カラーセラピーとは色の持つ力で心と体を整える色彩療法です。
色はとても不思議です。
色は物についているものではなく光が反射して脳がそう見せているものです。
ですので、光がない所では色は黒やグレーなど光が当たっている時とは違って見えます。
昔、短大の授業で赤ちゃんの飲む母乳は血液と同じ成分だと聞きました。
光の反射で白く見えているのだと。
母乳が血の色だったら…と想像すると少し怖いですね。
人の体はよくできています。
色はただ光の反射脳がそう見せているものではありますが、人の心や体にとても影響を与えます。
有名なのはファストフード店や「SALE」の文字などの赤色です。
赤は興奮色で見ると体温や心拍数が上がります。
目立つためということもありますが、行動を起こさせる色なので、購買意欲や客の回転数を上げたりという意味もあります。
色はまた、自分のイメージを操作するためにも使われます。
「モテる色」「若々しく見せる色」など広告や雑誌でよく見かけます。
派手な色の服を着ればアクティブな人に見えますし、暗い色を着れば落ち着いた人に見えます。
リクルートスーツなどで派手な色を着る人がいないのは第一印象を落ち着いた信頼のおける人物に見せようとするためではないでしょうか。
そのような、皆が何となく分かっている色の持つ意味を言葉で伝えて、色の力を生活に取り入れ、心と体の調整に利用することがカラーセラピーです。
また、色から連想されるイメージというのは、生まれてからの経験で私たちの意識に深くしみ込んでいます。
青色は水などを連想し、水→冷たい→クールダウン
緑だと森林などを連想し、森林→さわやか→リラックス
などの気分になります。
ですので、自分が選ぶ色に無意識に自分の今の状態が映し出されたりもします。
やさしい気持ちの時や逆にやさしくされたいときなどはやさしいく感じる色に目がいきます。
色は脳が見せるものなので人それぞれ見ている色は微妙に違っているのではないかと思います。
だから自分が良いと思って着ている服の色の組み合わせが他の人には良く見えなかったり…。
そう考えると、人の目を通して物を見ることはできないので、自分の見ている色は自分だけが見ることのできる色かもしれません。
アーリー フィンチ■絵と配色とデザインと■
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