絵に気持ちを込めるとは?5つの回答



よく耳にする、



「絵を描く時に気持ちを込めないと」


「魂を込めて絵を描く」


「心を込めて絵を描く」



という言葉。

私も何気なく、よく使います。


では、一体『気持ちを込めて』絵を描くとは、どういうことなのでしょうか。


うまく描けない時など、「気持ちを込めるってなんだろう?」と今さらながら、ふと考えて、心がさまよったりしてしまいます。

気持ちを込めるの意味




「気持ちを込める」「心を込める」とはどういことでしょうか。


日常生活の中では、広告などで

「心を込めたプレゼントを送りましょう。」と目にしたり、



学芸会の練習の時に先生が言いそうな

「今の演奏は、全然気持ちがこもってなかったぞ。」とか、



ドラマにありそうな

「そんな言葉、全然気持ちがこもってないじゃない。」というセリフ…



小さい頃から、何度も目にしたり、耳にしたりしてきました。


私も絵を描く時や作品をつくる時、仕事でデザインをする時など、「気持ちを込める」や「小手先ではダメ」など意識していますし、そう言ったりもします。



意味を調べてみると、


『心や気持ちを込める』とは、

【物や言葉などに感情を入れようとすること。

【愛情や願いなどの気持ちを含ませることを表す言い方。
また、そうした気持ちのもとに物事を行うこと。


だそうです。



分かったような、分からないような…。


では、具体的には、どうすれば心を込めたことになるのでしょうか。

心は感じるもの



当たり前ですが、心は、目で見ることができません。

当然人には見えませんし、自分でも見ることはできません。


ただ、感じるだけです。

当然、自分の心のほうが、他人のものよりは感じ取れます。


実際、楽しそうに見えている人が、本当に楽しいのかどうかは分かりません。

こちらが、相手の表情や仕草、言葉などでそう感じているだけです。
本当のところは分かりません。


自分でも、自分の気持ちが、すべて分かるわけではありませんし、

自分で自分の心に嘘をついて、思い込ませようとしたりします。



例えば、付き合いで呼ばれた飲み会で、

「私は今楽しい。」と思い込ませて、楽しいふりをする時や



毎日が面白くない生活で、

「自分は幸せだ。」と思い込もうとすることなど、挙げればきりがないと思います。



心に嘘をつく時の心理は、

「こんなにしてくれたのだから楽しいと思わなければ。」や

「他にどうしようもないのだから、今幸せなはずだ。」

という意識が働くからではないでしょうか。



ただ、心に嘘をつくことは、悪いことではないと思います。
苦しくなる時もあるかもしれませんが、「悪」ではないと思います。


心に嘘をつかないようにするには、行動を起こさないといけなくなります。

本当に楽しくするためには、さっさと席を立って飲み会から抜け出さないといけないし、
今までの生活をガラリと変えようとするのにも行動力がいります。


日常生活の中で、自分の心のままに行動するには、たくさんの勇気がいる時もあります。


それができないから、本当の気持ちと思い込ませようとする心とのギャップで、心が苦しくなり、体と同じ様に変調をきたし、具合が悪くなるのではないでしょうか。


『絵に気持ちや心を込める』とは





そういう人生の重大なことに比べたら、絵に気持ちを込めることは、それよりは少し簡単なように感じてきます。

まず、自分に嘘をつかなくていいからです。

もしかしたら、仕事で描きたくない絵を描かないといけないとなると、また話は別かもしれませんが、逆に仕事だからこそ、もっと気持ちを込めないといけないのかもしれません。



「絵に気持ちや心を込めた」状態というのを考えてみました。

実際、私の心の中は誰にも見えないので、正解かどうか誰にも分かりませんし、

そもそも正解などはないと思いますが、

私の思う「絵に気持ちや心を込める」とは、



①描くことにのめり込み、集中力が続く状態。

②ナルシストのように、自分の作品を見ると気持ちよくなる状態。

③自分の心はもちろん、だれかの心を動かしたいと願う気持ちが湧いてくる状態。

④悩んだり、時には苦しんだりしながらも、もっともっといいものを描きたいという気持ちが湧いてくる状態。

⑤なによりも、描いていて楽しい、幸せなど、心が上がる気持ちが湧いてくる状態。



5つに絞りましたが、もっと、いくらでも出てきそうです。

もしかしたら、「絵を売るという強い気持ちが湧く状態」と思う方もいるかも知れませんし、苦しまなくては良い作品が生まれないと考える人は、「苦しんで絞り出そうとする気持ち。」かもしれません。

「心を込めない。という気持ちを込める状態」と考える人もいるかもしれません。
なんだか禅問答のようになってきましたが、何であれ、その人の中でそれが「気持ちを込めた状態」だとしっくりくるのであればそうなのだと思います。



きっと、「気持ちを込める」とは、人それぞれだと思います。


あまり難しく考えずに、心のおもむくままに作品をつくることができれば、それで十分心を込めたことになるのかもしれませんね。




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